期限を過ぎても戻ってこないマニフェストの控えを手に、カレンダーと見比べて次にやることを考える排出事業者の廃棄物管理担当者

マニフェストが返送されないときの措置内容等報告書の書き方

「交付したマニフェストが、期限を過ぎても戻ってこない」。 これに気づいたとき、多くの担当者が「自分が何かミスしたのかな」「これって、どこかに届け出ないといけないの?」と、急に不安になりますよね。

まずお伝えしたいのは、票が戻らないこと自体は現場では起こりうることで、それに気づけた時点で、もうやるべきことの半分は進んでいるということです。 この記事では、期限内に戻らないときに排出事業者が出す「措置内容等報告書(そちないようとうほうこくしょ)」を、いつ・何を書いて・どこへ出すのか、あわてず進められる順番で整理します。

結論:マニフェスト(B2・D票は交付から90日、特別管理産業廃棄物は60日、E票は180日)が期限内に戻らない、または記載に不備があるときは、①委託先へ処理状況を確認し、②必要な措置を取ったうえで、③その内容を「措置内容等報告書」にまとめ、期限が過ぎた日から30日以内に都道府県知事等へ提出します。まず落ち着いて委託先に連絡することが最初の一歩です。

進め方は、次の3ステップで押さえると迷いにくくなります。

  1. まず委託先に連絡し、処理の状況を確認する
  2. 必要な措置(適正処理の確認・是正)を取る
  3. 措置内容等報告書にまとめて、期限から30日以内に提出する

1. 「戻ってこない」に気づいたら、まず委託先へ確認

排出事業者から委託先へ電話で処理状況を確認し、その結果を報告書へつなげる3つのステップを指でたどる廃棄物管理担当者
まず「確認」、次に「措置」、そして「報告」。あわてず順番にたどれば大丈夫

期限を過ぎても票が戻らないとき、いきなり報告書を書き始める必要はありません。 最初にやりたいのは、委託した収集運搬業者・処分業者へ連絡し、処理がどこまで進んでいるかを確認することです。

戻りが遅い理由は、いくつか考えられます。

多くの場合は、電話1本で「処理は終わっていて、票は近日中に送ります」と確認できることも少なくありません。 ですので、まずは責めるのではなく、状況を一緒に確認するつもりで連絡するところから始めましょう。

このとき、いつ交付した案件かを控え(A票)ですぐ引けるようにしておくと、話がスムーズです。交付日から期限を数える考え方は、マニフェストA票〜E票の流れと返送期限の数え方で整理していますので、期限が不安なときはあわせて見てみてください。

2. 期限内に確認できないときは「措置」と「報告」が必要になる

カレンダー上で返送期限の日に印をつけ、そこからさらに30日先まで指でたどって報告の締切を確かめる廃棄物管理担当者
返送期限が過ぎた日から数えて30日以内が、報告書の提出の目安

確認しても処理状況がはっきりしない、または適正に処理されていないおそれがあるときは、排出事業者として次の対応が求められます。

法律(廃棄物処理法)では、マニフェストが期限内に戻らない、または記載に不備があるとき、排出事業者は生活環境の保全上の支障が生じないよう、廃棄物の状況を把握し、必要な措置を取ることとされています。そのうえで、取った措置の内容などを都道府県知事等へ報告するという流れです。この報告に使う書類が「措置内容等報告書」です。

提出のタイミングは、返送期限(90日・特管60日・180日など)が過ぎた日から30日以内が目安です。 つまり、「票が戻らないまま期限を過ぎた」→「そこから30日の間に、確認・措置・報告まで進める」というスケジュール感になります。

一度に全部を完璧にやろうと気負わなくて大丈夫です。 「期限を過ぎたら、確認と措置をして、30日以内に報告する」という大枠だけ頭に入れておけば、いざというとき動き出せます。

なお、様式や提出先・細かい運用は、許可権者である都道府県・政令市によって案内が異なることがあります。最新の様式や記入例は、提出先の自治体の公式ページや窓口で確認しておくと確実です。

3. 措置内容等報告書に書く主な項目

措置内容等報告書の記入欄を上から順に指でなぞりながら、控えを見て埋めていく廃棄物管理担当者
「いつ・何を・どうしたか」を、控えを見ながら順番に埋めていけば書ける

書類と聞くと身構えてしまいますが、書く内容は「起きたこと」と「やったこと」を整理したものです。 自治体の様式によって欄は多少変わりますが、おおむね次のような項目を書きます。

要は、「いつ交付した、どの案件で、どんな状況が起きて、自分はどう確認・対応したか」を、控えを見ながら順番に書いていく作業です。 1から思い出して書くのではなく、A票やこれまでの連絡記録を手元に並べてから書き始めると、ぐっと楽になります。

日々のマニフェストを、交付日・戻ってきた日がひと目で追えるように整理しておくと、こうした報告のときにも必要な情報をすぐ取り出せます。記入や控えの整え方に迷ったら、マニフェストの書き方で迷ったら見たい確認の順番もあわせて確認してみてください。

現場で使えるチェックリスト

契約まわりの書類もあわせて整えておきたいときは、委託契約書を確認するときに見ておきたいところも参考になります。

よければ、こちらも

紙のやり取りで返送の管理が負担に感じるときは、電子マニフェストへの切り替えで確認の流れが変わります。検討している方は、電子マニフェストに切り替えるときの不安を減らす進め方ものぞいてみてください。

最後に

報告書と控えをファイルにとじ終え、窓辺で晴れた空を見上げてほっと一息つく廃棄物管理担当者

票が戻らないと気づいたときは、心臓がきゅっとしますよね。 でも、やることは「確認する・措置する・報告する」の3つで、順番にたどれば必ず進められます。

今日「期限を過ぎたら、まず委託先に連絡」「報告は期限から30日以内」の2つが頭に入れば、それで十分前に進んでいます。 戻らない票に早めに気づけているあなたは、もう丁寧に仕事を回せています。一つずつ確認していきましょう。

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