返送されてきた紙マニフェストの控えを一枚ずつ確かめる排出事業者の担当者

マニフェストD票とE票の違いと確認ポイントをやさしく整理

「D票は戻ってきたけど、E票ってこれで合ってるんだっけ」——返送された伝票を前に、ふと手が止まることはありませんか。 処分が終わった確認と、最終処分まで終わった確認。似ているようで役割が違うので、どちらを見ているのか迷いやすいところですよね。

まずお伝えしたいのは、この2枚はチェックする「タイミング」も「意味」も別ものだ、ということです。 違いさえつかめば、あとは戻ってきた順に日付と内容を確かめるだけです。 この記事では、D票とE票をそれぞれ何のために見るのかを、現場目線で整理します。

結論:D票は「委託した処分(中間処理など)が終わったこと」の確認、E票は「その後の最終処分まで終わったこと」の確認です。排出事業者は、返ってきたそれぞれの票で「必要事項が書かれているか」と「交付から返送までの期限内に戻ってきたか」を確認します。期限までに戻らない、または不備があるときは、状況を把握して都道府県知事等へ措置内容等報告書を出す、という流れになります。

D票とE票を見るときは、次の3点を順番に確認すると迷いません。

  1. その票が「処分の終了」か「最終処分の終了」か、役割を確かめる
  2. 必要な記載(終了年月日など)が埋まっているか
  3. 交付日から期限内に返送されているか

D票とE票は、確認するタイミングが違う

処分の終了と最終処分の終了という2つの段階を左から順にたどる排出事業者の担当者

紙マニフェストは、運搬や処分が進むたびに、担当した業者から控えが排出事業者へ返ってきます。 その中で、D票とE票は「処分」に関わる2枚です。

ここでつまずきやすいのが、D票が戻ってきても、それは「中間処理が終わった」という段階までを指すことが多い、という点です。 中間処理をしたあとの残さ(残った廃棄物)が、その先の最終処分まで届いて終わったかどうかは、E票で確認します。 段階が一つ先へ進んだ確認、というイメージを持っておくと、2枚の役割が混ざりにくくなります。

なお、E票が戻ってくる仕組みには、中間処理業者が自分の委託先に交付する二次マニフェストが関わっています。 一次と二次の関係を整理しておくと、E票がどこから戻ってくるのかが見えやすくなります。詳しくは二次マニフェストと一次マニフェストの紐づけを間違えない手順で整理しています。

手順を小さく分けて確認する

一度に全部を突き合わせようとせず、票ごとに区切って見ていきます。

1. どちらの票かを、先に確かめる

まず、手元の票が「処分の終了(D票)」なのか「最終処分の終了(E票)」なのかを確認します。 複写式の伝票は見た目が似ているので、票の種類の欄を先に見ておくと、そのあとの確認がぶれません。

2. 記載が埋まっているかを見る

次に、その票に必要な事項が書かれているかを確認します。 とくに見ておきたいのは、処分(または最終処分)を終えた年月日と、処分を担当した業者の情報です。 空欄のまま返ってきていないか、日付が入っているかを、落ち着いて一つずつ確かめます。

E票では、最終処分を行った場所(最終処分場)の情報がわかるようになっているかも見ておきたいところです。 「本当に最終処分まで終わったのか」を、排出事業者として確認するための票だからです。

3. 返送の期限内かを確認する

最後に、交付した日から期限内に戻ってきているかを確認します。 返送の期限は票によって異なり、日数の数え方も決まっています。 このあたりはマニフェストA票〜E票の流れと返送期限の数え方で詳しく整理しているので、あわせて確認すると数え間違いを防げます。

もし期限までに票が戻ってこない、あるいは戻ってきても必要事項が抜けている——そんなときは、まず処理の状況を把握します。 そのうえで、法令で定められた期間内に、都道府県知事等へ措置内容等報告書を提出することになります。 あわてず、まず「何が起きているか」を委託先に確認するところからで大丈夫です。

返ってきた票を確認するときのチェックリスト

数え方や様式の細かい点は、自治体やJWNETの最新の案内、使っている伝票の記載に沿って確認しておくと安心です。

最後に

似た2枚の票を、役割を思い出しながら一枚ずつ確かめる——それは地味でも、処理が最後まで終わったことを見届ける大切な仕事です。 D票とE票を分けて見られている時点で、もう十分ていねいに管理できています。

確認を終えた伝票をファイルに綴じ、肩の力が抜けて穏やかな表情を見せる排出事業者の担当者

一枚戻ってくるたびに確認できていれば、あとから慌てずに済みます。今日ひとつ、票の役割を思い出せたなら、それはもう前進です。

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