仕分けヤードでさまざまな廃棄物を前に、どの区分か手元のメモで確かめている産廃の現場担当者

産業廃棄物20種類の分類を現場で迷わない早見表

産業廃棄物には20種類の区分があると言われても、「廃プラと廃油と汚泥…似た名前が多くて、どれに入れればいいのか毎回迷う」というのが正直なところですよね。 分別を間違えると、契約やマニフェストの品目とずれてしまうこともあって、その場でパッと判断したい場面ほど不安になります。

まずお伝えしたいのは、20種類を丸暗記する必要はないということです。 似たもの同士をグループにまとめておけば、現場では「このグループのどれか」とあたりをつけてから絞り込めます。 この記事では、その早見表と確認の順番を、迷いやすい順に整理します。

結論:20種類は「液状・泥状」「プラ・紙・木などの素材系」「金属・ガラス・がれきなどの固形系」「特定の業種だけが対象になる7種類」「その他・処理後のもの」の5グループに分けて見ると整理しやすくなります。迷ったら、まず状態(液体か固体か)で大きく分け、次に素材で絞り、最後に「業種限定がかかる品目かどうか」を確認する、の順がつまずきにくい流れです。

迷ったときは、次の3ステップで押さえると分別の見当がつきやすくなります。

  1. まず「状態」で大きく分ける(液状・泥状か、固形か)
  2. 次に「素材・中身」でグループを絞る
  3. 最後に「特定業種限定の品目」に当たらないか確認する

1. まずは5グループの早見表で全体をつかむ

産業廃棄物の区分を5つのグループに枝分かれさせた早見表を指でたどる産廃の現場担当者
20種類は5つのグループに束ねると、現場で絞り込みやすくなる

20種類を一列に並べると多く感じますが、性質でまとめると5つのグループになります。

グループ主な品目現場での見分けの目安
液状・泥状汚泥/廃油/廃酸/廃アルカリ流れる・どろっとしている。中身がアルカリ性か酸性かで分かれる
素材系(燃えやすいもの中心)廃プラスチック類/ゴムくず/紙くず/木くず/繊維くず何の素材でできているかで判断
固形系(燃えにくいもの中心)金属くず/ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず/がれき類/鉱さい/燃え殻/ばいじんかたい・砕けた素材。工事系のがれきもここ
特定業種限定の7種類紙くず/木くず/繊維くず/動植物性残さ/動物系固形不要物/動物のふん尿/動物の死体出した業種によって産廃か一般廃棄物かが変わる
その他・処理後のもの処分のために処理したもの(いわゆる13号廃棄物)中間処理で性状が変わった残さなど

ここで一度に全部を覚えようとしなくて大丈夫です。 「だいたいこのグループ」と当たりをつけられれば、あとは品目を見比べるだけになります。

なお、紙くず・木くず・繊維くずは、素材系グループと特定業種限定グループの両方に出てきます。 これは「特定の業種から出た場合だけ産業廃棄物になる」という品目で、次の章で触れます。

2. 迷いやすいところを、状態と中身で絞る

液体か固体かをまず分け、次に素材を確かめる二段階の絞り込みを矢印でたどる産廃の現場担当者
「状態 → 素材」の順に絞ると、似た品目でも迷いにくい

似た品目で手が止まりやすいのは、次のようなところです。

迷ったら、無理にその場で断定せず、いったん「どのグループの、どのあたりか」までメモしておくと、あとで委託先や許可の品目と照らし合わせやすくなります。

3. 「特定業種限定の7種類」だけ気をつける

7種類だけは、出した業種によって産業廃棄物になるかどうかが変わるため、現場で特に確認したいところです。

対象は、紙くず・木くず・繊維くず・動植物性残さ・動物系固形不要物・動物のふん尿・動物の死体の7つです。 たとえば木くずは、建設業や木材製造業などから出たものは産業廃棄物ですが、対象外の事業から出たものは一般廃棄物の扱いになることがあります。

つまり、同じ「木くず」でも、どの事業から出たかで行き先が変わるということです。 ここは自社の業種と品目の組み合わせで決まるので、判断に迷うときは許可権者(自治体など)の案内で確認しておくと安心です。

委託の品目と分別がそろっているかは、契約書ともあわせて見ておくと安心です。書類側の確認は委託契約書を確認するときに見ておきたいところも参考になります。

なお、ここで挙げた分類や業種限定の細かい運用は、自治体や許可権者によって案内が異なることがあります。最終的な区分は、最新の公式情報やお住まいの地域の窓口で確認してください。

現場で使えるチェックリスト

マニフェストの品目欄でも迷ったときは、マニフェストの書き方で迷ったら見たい確認の順番もあわせて確認してみてください。

最後に

区分ごとに整った保管容器を見渡し、ひと仕事を終えて晴れやかな表情で前を向く産廃の現場担当者
一つずつ見分けられれば、分別の迷いは少しずつ軽くなる

20種類あっても、グループに束ねて「状態 → 素材 → 業種限定」の順に見れば、現場での見当はぐっとつけやすくなります。 今日「迷ったらまずグループで分ける」が頭に入れば、それで十分前に進んでいます。

似た品目で手が止まっても、一つずつ見分けようとしている時点で、もう丁寧な分別ができています。

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